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2023.09.26

観た映画の感想です。

『LAMB』
寒々しい風景が印象に残る映画。
すごーーーーく静かに話が進むし、何か起きそうだな…ていう雰囲気を終盤まで引きずるが、本当に最後の急展開以外は至って牧歌的なホームビデオって感じ。叔父さん?を手にかけたりする展開かと思いきやそういう感じでもないし…。
羊人間のアダちゃんは確かにキュートでしたが、実母である羊を殺して手に入れるた結果なので報いを受けて当然なのかもと思ってしまう。
最後のあれは牧神的なものなのかな。外国の創作物に触れると一定の割合で牧神に遭遇するんですが、向こうだと扱いやすい存在だったりするんでしょうか。
内容的には人間の罪と罰についての話だと解釈したんだけど、正直観た側に解釈を委ねすぎな印象を受けたのでもう少し解説が欲しい。パンフとか読めばわかるんかな。

『オオカミの家/骨』
YouTubeで予告を観てからどうしても観たかったので近場の映画館で観てきました。
インスパイア元となったコロニア•ディグニダについて予習して挑んだのですが、思ってたよりはわかりやすい映画だった(個人の感覚です)。
そもそもがカルト宗教のプロパガンダ映画という体で始まるので、スッと入りやすい。
オオカミの家で育ったマリアが外で新しいコミュニティを作ろうとして頑張るけども、彼女が作り上げた家庭もまたオオカミの家だったというのが悲しい。
だけどそれはマリアが健全なコミュニティというものを知らないので、彼女が悪いのかと言われたら難しいと思う。
まあ黒髪黒目の子供を金髪青目にした時にはな、ナチュラル差別意識…!!とはなったけど元ネタのコロニーの話を知識として入れておくと当然かもしれない。環境って怖いな。
映像に関してはストップモーション形式で撮られてて見応えがあった。
制作の過程までアニメーションとして扱っているのでもう画面がグッチャグチャだし音も凄まじいことになってるが、段々海外のASMRでも聴いてるような感覚に陥るのが不思議だった…
音は別撮りらしいですが、あの画面に合わせるのめちゃくちゃ労力かかったんだろうな。
製作者の2人が影響を受けたクリエイターにシュヴァンクマイエルを上げていて、確かにあの監督が好きな人は好きかもしれないです…私もそうなので…(洗練度でいうとやはりシュヴァンクマイエルのが上だと思いますが)
この映画をアリ•アスターが一晩中リピートしてたという情報で手を叩いて喜びましたが、彼が関わった同時上映のファウンドフッテージ物『骨』が狂気の権化すぎて真顔になりました。
なんか死体の造形がそれっぽいなと思ってたけどまたお前か!!という気持ちにさせられた。
全体的に昼間に観られる悪夢って感じで私は好きですね。
観るならば先述したコロニーの情報入れておくのが必須だと思います。

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#映画の感想

感想

2023.09.04

1つ前の記事、私が下書き保存してたのをそのまま投稿したんで記事の内容と噛み合ってないです。
何言ってんだこいつ感がすごい…すみません…。
青春アドベンチャーは相変わらず聴いてますが、レイの声がイメージピッタリでわろてる。
あの軽薄そうな感じたまらん…「タナクラサン」の発音がまんま日本語すぎてびっくりしてるがわざとなのだろうか。
だとしてらそれはそれで萌えるのでヨシ!!オタクは現金。原作読み返してえ〜〜。

以下は最近観た映画を雑多にまとめています。
+に入ったのでディズニー多め。

※9/6 一件感想追加しました。



『私ときどきレッサーパンダ』
主人公の女の子がいわゆるドルオタなんだけどオタクの解像度が高すぎて笑ってしまう。
キャラデザも今までにない感じで最初は慣れなかったけど、アニメーション表現が日本のアニメっぽくてコミカルだったので最後まで楽しく観られた。
内容はティーンエイジャーに向けてのメッセージが強く感じられて、ディズニーってこんな攻めた内容のアニメ作るんだな〜。とびっくりした。
インサイド・ヘッド観た後の気持ちに近かったかも。
それにしても周囲の友達がマジでベストフレンドすぎん…?
一生大切にしなよマジで…。
後主人公のパパとママの話が観たすぎて震える。パパ萌えキャラの予感しかしない(オイ!)

『あの夏のルカ』
これすっっっっごい好きな雰囲気の映画だった!!
なんかラストのちょっとほろ苦い展開だったりとか、お話の規模がちょうどよくこじんまりしてる感じとか、ディズニーというよりはジブリ観てる感覚に近かったなー。
児童文学のような空気感が個人的にはドストライクでした。キャラデザや街並みの描写も温かみがあって可愛い。
日本語のタイトルが秀逸すぎて内容を反芻してはぴったりなタイトルだな〜〜ってなる。
この手の海外アニメで日本語ED曲はあんまり好きじゃないオタクだけど、この作品に関してはマジで世界観が井上陽水なんだよな〜〜世界観が井上陽水って何?
ルカとアルベルト2人だけの世界だったのが人間の女の子ジュリアに出会ってどんどん広がっていく感じがとても良かった。そこから生じる衝突も丁寧に描かれてたと思う。ラストは子供向けアニメだからこその優しい世界って感じですね。
アルベルトがまだまだ小さい子供なのに、本編ではあまりにも不憫だったので(そりゃあルカに固執するよという感じ)番外編できちんと救われてる描写があって良かったです…😭
私ときどき〜もだけどこのご時世でスクリーンで観られなかったのが悔やまれるな…。良い青春映画だった…。

『リメンバー・ミー』
評判いいのは知ってたけど公開当時観られるメンタルじゃなかったのもあって今回が初見。
王道のディズニー映画らしく笑って泣けて安心して観れる映画だった。映像も細かく作り込まれてて綺麗だった!!
それにしても叙述トリックが上手いな!?なんか途中から雲行きが怪しくなって気づいたけど、序盤は普通に騙されてました…。
色々ありましたが、ヘクターが報われて本当に良かったなと思います。
家族からしたらたまったもんじゃないだろうけど、ママココにとってはたった1人のパパだったんだよな…(記憶が戻るシーンで爆泣きしたオタク)
特に調べてないのでわかんないですが、犬のダンテは神曲が元ネタなんでしょうかやはり…。
ドギツイ蛍光色になった時笑ってしまった。あの犬が一番のチート能力者では?

『きさらぎ駅』
トンチキ映画だと小耳に挟んだので…(B級映画大好きマン)
序盤の一人称視点のホラー展開は普通に怖くて絶望感あって良かった。CGはわざとちゃっちくしてるのか!?てくらいちゃっちくて笑ってしまったんだけど…。
主人公が論文書くために取材するシーンから始まるんで、てっきりきさらぎ駅の謎に迫る!て感じのジェネリック残穢かと思って観てたけどなんか思ってたんと違った(褒めてる)
まさかきさらぎ駅RTAするとは思わないじゃん?
主人公が高速ジジイに呪われヤンキーぶつけて対消滅させるシーンと、運転手の怪異撲殺するシーンで手を叩いて喜びました。倫理観が来い。
件の女子高生はマジで聖人すぎて、彼女が助かったからラストもまあいいか…てなってしまった。
最初助けてくれたのは自分の学校の先生かつ女性だから気を許してたと故だと思ってたんですが、まさか知らない酔っ払いのおじさんでも同じような行動するとは思わなかった。ガチで心が綺麗すぎる。
一方で主人公はイカれすぎててあまり同情できなかった。
なんだったんだあれ(困惑)いや面白かったけどね…??
ラストは人間の業が業を呼ぶぜ〜という展開で大変好みでした。
結局きさらぎ駅ってなんだったんだよ…とはなりましたが…。
観てて思ったけどやっぱりガラケーってホラーの小道具として優秀だよな〜独特の音質の悪さとか、ちょうどよいアナログ感がスマホにはない怖さある。
世代的に着信アリ(懐)とかの刷り込みな気がしてますが…。
ジェットコースターのようなジャンクフードのような映画なので刺激欲しい人におすすめしたい。

『THE FIRST SLAM DUNK』
友人が10回くらい行ったと聞きマジでそんなに??てなったのと、終映近いし行ってみるかあと思って観てきました。
スラダンはマジで大まかな内容しか知らず漫画も兄の持ってた一冊だけ繰り返し読んでて知識が偏ってる超絶にわかでしたが普通に楽しめました。
原作者の方がめちゃくちゃこだわり強いタイプなのは知ってたけど、画面作りからそれがすげー伝わってきた。
試合のシーンあれは手書きでは無理だわな…(アニメーターさんが過労死するレベル)
ストーリーに関しても伝説的作品の再構築だけあって安心して観れた。途中少し中弛みしてるなと感じたところもあったけど、原作者が監督ならまあいいんじゃないですかね…唯一神なので…(?)。
友人によると宮城くん周りの話は初出情報だらけらしくて連載終わって20年以上経ってからそんなことやっていいんか!?てビビり散らかした。
あとこれはめちゃくちゃ個人的な意見なんですけど作中で出てくる沖縄方言が解像度高くて笑ってしまった。
なんかよく言葉が通じない!みたいなネタにされることが多いけど(まあ実際そうなんだけど)この作品に関してはリアルなイントネーションとか言葉遣いが再現されててフフン…てなってしまった。家の間取りも完璧だったし、子供部屋の空気感が生々しすぎた。
まあ方言に関しては、わざわざしゅごん起用してるしその辺も気を遣ってたんでしょうねおそらく…。
自分より上の世代に人気があった作品として認識してきたから、現代でも若者の間でムーブメント起こしてるの素直にすごいなと思いました…どの世代でも普遍的な価値観みたいなのがあるんだな〜。
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#映画の感想

感想

2023.07.12

いいねやコメントありがとうございます。返信不要のものも含めて全て大事に拝見しています❤️

以下最近観た映画の感想です。


『名探偵コナン 黒鉄の魚影』
迷ってましたが友人に誘われて観てきた。
しばらくぶりだったけどエンタメとしての様式美が完成されてるのでなんだかんだ安心して観られるのが良いところですね。ツッコミ入れられるような箇所もわかっててやってるんだと思う。
今回は哀ちゃんがかなりヒロインしててファンサービス的な映画だと思いました。
男女カプ論争が激しい(らしい)作品だけど、個人的には哀ちゃんが蘭姉ちゃんを姉と重ねてしまうという描写が昔から好きなので今作ではずっとフフ…となっていました。ただの性癖です。
しかし村瀬歩は今回めちゃくちゃいい仕事してたね…全く気づかなかった。
キュラソーといい劇場版限定で出てくるキャラが割と濃いの勿体無いよなあ。紅葉ちゃんは逆輸入されたらしいけどまあ敵側じゃないからかな…。
破壊する施設がどんどん世界規模になっているので、そのうち宇宙にでも行くんじゃないか。でも衛星落とす話もうやってるからなあ…と破壊のハードルが上がっていくの笑う。

今作のMVPは阿笠博士でいいと思います。発明品なかったら完全に詰んでたので…。ノーベル賞あげてくれ…。博士と哀ちゃんの擬似親子みたいな関係好きだから博士が活躍してて嬉しかった。
ただ、劇場版だと13番目の標的が1番好きなので、そろそろ小五郎のおっちゃんを活躍させて欲しい…最近は誤認逮捕されるし推理が必要な時にしか出してもらえないのが寂しい…🥲
また、これはどうでも良い話なんですが今回舞台となった八⚫︎島に大昔行ったことがあり、博士のカーチェイスシーンで見覚えのある場所が何ヶ所か出てきて笑ってしまった。そんな静かなところで車を爆走させるな…笑
あと私が海育ちなので、野暮なのはわかってるのですが夜の海に入るとかマジで無理すぎてそこだけがちょっと怖かったですね…着衣水泳うまいな…。
全体的にはエンタメに徹してて面白かったんでよかったと思いました!

『リトル・マーメイド(実写版)』
公開前から色んな意味で話題になってましたが、観ずに何か言うのもなー(別に何かいいたくで映画観てるわけじゃないですが)と思い行ってきた。
感想としてはめちゃくちゃ酷評するほどの映画ではないなと思いました。王子と恋に落ちる描写は、尺を使って割とちゃんとされていたので良かったと思う。
あとキャストについては懸念してたよりも気にならなかったですね…これに関してはアニメのデザインにどれだけ思い入れがあるかによると思うので人によると思う。
アリエルは朗らかにニコニコしてる感じは良かった。ただもっと恋に恋する女の子!!ってイメージだったのでもうちょっとキャピキャピしててもいいな〜と思いました。
エリックはヒゲ…と思ってたけどアニメ版の優しそうな感じが出てて実際にみると悪くなかった。アースラとパパは割とそのまんまだったので割愛。パパの貝?の甲冑良かった。
全体の作りは悪くないためか、細かいところの設定変更など細かいところがやはり気になってしまった。
個人的に特に気になったのは
•アンダー•ザ•シーをアリエルが歌う(コーラス程度だけど)
•人魚姫たちが7つの海を守護してる設定
•エリックが私生児で親と血が繋がっていない(なので親と人種が違う)と言う設定
の3つですかね。
一つ目はまあ演出の問題かな…て感じなんですけど残りの二つはあまり言いたくないが、政治的な意図を感じてしまったかな…🙃
特に二つ目に関してはアリエルの奔放な性格に対して、その設定がマイナスに働いていたので別になくても良かったかと。ぴちぴちピッチじゃんとなったし(世代がバレる)
三つ目については子供がいないからと言って拾った私生児に国を継がせるかな〜?というやつです。戦国時代の成り上がり形式であるならともかく。
設定変更自体は食い合わせが悪くなければすれば良いと思うんですが、色々配慮しすぎて若干…??てなってしまったんだと思う。勢いでゴリ押ししても良かったかなあと。
個人的に笑っちゃったシーンはラスト付近でアリエルとエリックが振り返ったらパパがスン…と海面から顔を出してたシーンです。真面目なシーンなのに若干アザラシみがあった。
まあアニメと違うところは多々ありました(アニメもアンデルセンの童話とは別物だしな…)が、細かい部分気にしなければ普通に楽しい映画として観られると思いました。楽曲とても良いしね。主演の女優さん本当に歌うまかったな。セバスチャンはカニでした。

『エスター ファースト•キル』
前作がかなり好きなので(初見の人の反応を観て楽しむという趣味を持っています)10年以上経ってから続編!?となったんですがかなり良い出来でしたね。
エスターのキャスト変えなかったのが大きいかもしれない…割とアナログな工夫でエスターが子供に見えるように撮ったらしい。そういう泥臭い努力のもとに作られてる作品好きだわ。
あと、前作のパターンから大きく外してきたのも良かったですね〜いい意味で視聴者側の予想が裏切られてえっそういう展開!?て素でびっくりした。
前作ではまあ年端の行かない子供に手を出してるしエスターを擁護する気はまるでないのですが、今作に関しては母と兄が真っ当に性格終わってて(兄に関しては顔がめちゃくちゃいいことしか取り柄がない)エスターがんばえー!!の気持ちになりました。何も知らないパパと本物エスターが1番の被害者ですよねこれ。
殺⚫︎方法も割と刃物でザクザクするというのが多くて手慣れてない感じが出てたなあと思います。
しかしエスターは周囲の理解がない環境で育ったからああなってしまったわけですが、きちんと愛情をもらって育っていたら頭もいいし芸術の素質もあるようだし違った道があっただろうなと思うと切なくなっちゃうな🥹
ずっと父親に執着していますが恋愛的なものというよりは、父性を求めて苦しんでいたように見える。
愛情をきちんともらっていないから、母親という存在も排除するという発想しかないの悲しいよな。
続編もあるらしいが色んな意味でどうするんだろうという気持ちがある。エスターの過去について深掘りして欲しいな…。
作品の特性上キャストの年齢についてはどうしても気になるところなので、早めに情報出して欲しい…!

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